冬の寒い朝、エアコンをつけても全く暖かくならない経験はありませんか。その原因の多くは「室外機の凍結」で、室外機が氷や霜で覆われると暖房機能が正常に働かなくなります。
特に寒冷地や雪の多い地域では室外機の凍結は珍しくありませんが、比較的温暖な地域でも条件が揃えば凍結は起こります。
今回はエアコン室外機が凍る原因と予防策をお伝えします。
室外機が凍る主な原因

低温・高湿度で霜が付きやすい環境
冬の暖房運転中、室外機は外の空気から熱を吸収する仕組みで動いており、この時室外機の熱交換器は非常に冷たくなって周囲の空気中の水分が霜として付着しやすくなります。
特に気温が0度前後で湿度が高い日は霜が大量に発生しやすく、通常のエアコンには自動で霜を溶かす「霜取り運転」機能が備わっているものです。
しかし気温が極端に低かったり湿度が非常に高い環境では霜取り運転が追いつかないこともあり、夜間の冷え込みが厳しい地域では朝方に室外機が完全に凍結していることもあります。
排水ドレンの詰まりや凍結
霜取り運転で溶けた水はドレンホースを通って外に排出されますが、このドレンホースが詰まっていたり凍結したりすると水が室外機内部に溜まってしまいます。
溜まった水が再び凍ることで室外機全体が凍結する悪循環に陥り、ドレンホースにゴミや落ち葉が詰まっている、あるいはホース自体が折れ曲がっているなどの問題があると排水がスムーズに行われません。
ドレンホースの出口が地面に接しているとそこから凍結が始まるため、定期的なチェックとメンテナンスが重要です。
室外機周辺の設置環境(風通しや雪の影響)
室外機の設置場所も凍結に大きく影響し、風通しが悪い場所に設置されていると湿気がこもりやすく霜が付きやすくなってしまいます。
一方で、強風が直接当たる場所では体感温度が下がり凍結しやすくなることもあります。
降雪地域では室外機に雪が積もることで吸気口や排気口が塞がれて正常な運転ができなくなり、雪が溶けて再び凍るサイクルを繰り返すことで室外機全体が氷に覆われるため、設置環境を見直すことも凍結対策の一つとして重要でしょう。
経年劣化やメンテナンス不足
古いエアコンや長期間メンテナンスをしていないエアコンは凍結しやすく、室外機のファンやモーターの劣化も凍結を引き起こす原因となり、部品の動きが鈍くなると適切な空気の流れが作れず局所的に冷えすぎる部分が発生します。
特に10年以上使用しているエアコンは注意が必要です。
室外機が凍結するとどうなる?
室外機が凍結すると様々なトラブルが発生し、単に暖房が効かないだけでなくエアコン本体にもダメージを与える可能性があるため注意が必要です。
まず最も分かりやすい症状は暖房の効きが極端に悪くなることで、室外機が氷に覆われると熱交換ができなくなり暖かい空気を作り出せません。
その結果、エアコンを運転しても冷たい風しか出ないか、あるいは運転が頻繁に停止するといった状態になります。
次に室外機から異常な音が聞こえるようになり、例えばファンが氷に接触して「ガリガリ」という音を立てたり、無理に回ろうとして「ブーン」という唸り音がすることもあるでしょう。
また凍結した状態で運転を続けると通常よりも多くの電力を消費し、効率が悪い状態での運転は電気代の無駄になるだけでなく、長時間放置するとコンプレッサーやファンモーターの故障につながるリスクもあります。
家庭でできる予防策

室外機の凍結は日頃からの簡単な対策で多くの場合防ぐことができ、高額な設備投資をしなくても基本的なメンテナンスと工夫で凍結リスクを大幅に減らせるため、冬が本格化する前にこれらの対策を実施することをおすすめします。
室外機周りの雪や氷を取り除く
降雪後は室外機周辺の雪をこまめに取り除くことが最も基本的な対策で、室外機の上に雪が積もらないよう注意して周囲1メートル程度は雪のない状態を保つことが大切です。特に吸気口や排気口が塞がれないことが重要です。
すでに室外機に氷が付いている場合は無理に剥がそうとせず自然に溶けるのを待つのが安全で、急激に溶かそうとお湯をかけると温度差で部品が破損する恐れがあるため、どうしてもすぐに対処したい場合はぬるま湯を少しずつかけるか専門業者に相談することをおすすめします。
排水ドレンをチェックして詰まりを防ぐ
定期的にドレンホースの状態を確認して詰まりがないかチェックし、具体的にはホースの出口から水がスムーズに排出されているか、ホース自体が折れ曲がったり破損したりしていないかを確認することが大切です。
ドレンホースの出口は地面から少し離して設置するのが理想的で、地面に直接触れているとそこから凍結が始まりやすくなります。ホース内部の詰まりを防ぐために秋のうちに落ち葉やゴミを取り除いておくことも効果的です。
室外機カバーや簡易屋根で防寒対策する
市販の室外機カバーや防雪フードを活用することで雪や霜の付着を軽減できますが、吸気口や排気口を完全に塞いでしまうと運転に支障が出るため通気性を確保したカバーを選ぶことが重要です。
DIYで簡易的な屋根を設置することも有効な対策で、波板などを使って上部からの雪や雨を防ぐことで凍結のリスクを下げられます。
風で飛ばされないようしっかり固定してメンテナンスや点検の際に取り外しやすい構造にすることも考慮しましょう。
適切な運転モード(自動霜取り運転)を活用する
現代のエアコンには自動霜取り機能が標準装備されていますが、この機能を最大限活用することも大切です。
霜取り運転中は一時的に暖房が止まりますがこれは正常な動作なので心配いりません。
設定温度を極端に高くしたり風量を最大にしたりすると室外機への負担が増えて凍結しやすくなることがあるため、適度な温度設定(20度前後)で自動運転モードを使用することが凍結予防にもつながります。
まとめ
冬の室外機凍結は、低温・高湿度の環境、排水ドレンの問題、設置環境、経年劣化などが原因で発生します。
家庭でできる予防策として、室外機周りの雪かき、ドレンホースの点検、防雪カバーの設置、適切な運転モードの活用などがあります。これらの簡単な対策を実施するだけで多くの凍結トラブルは防ぐことが可能です。
それでも改善しない場合は専門業者への相談をおすすめします。早めの点検と対策で暖房効率を守り、安心して快適な冬を過ごすことができるでしょう。冬が本格化する前に、ぜひ室外機の状態をチェックしてみてください。
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