エアコン暖房が弱い家の特徴とは?プロが教える原因と見直すべきポイント5選

「エアコンをつけているのに部屋がなかなか暖まらない」「設定温度を上げても足元が冷える」といったお悩みを抱えているご家庭は少なくありません。

暖房が弱く感じる原因は、建物の構造やエアコンの設定、機器の状態など複数の要因が絡み合っています。

本記事では、暖房が弱い家に共通する特徴と改善策を専門業者の視点から解説します。

エアコン暖房が弱く感じる家の共通点とは?

外気温が低い地域・建物構造による暖房効率の低下

エアコン暖房は「ヒートポンプ」技術で外気から熱を取り込む仕組みのため、外気温が低くなるほど暖房効率が低下します。特に外気温が0℃を下回ると暖房能力が著しく落ちます。寒冷地や北向きで日当たりが悪い建物、風当たりが強い立地では、エアコン単体での暖房に限界があることを理解しておく必要があります。

家の断熱性能不足が暖まりにくさの大きな要因

家自体の断熱性能不足も大きな原因です。新築住宅と築30年以上の住宅では断熱材の性能に大きな差があり、同じエアコンでも暖まり方が明確に異なります。壁や天井、床下に断熱材が十分に入っていない住宅では、暖めた空気がどんどん外に逃げてしまいます。

部屋の広さとエアコン能力(馬力)が合っていない

エアコンの「6畳用」「12畳用」などの畳数表示は、標準的な断熱性能の住宅を想定した目安です。天井が高い部屋や吹き抜けのあるリビングでは、畳数通りのエアコンでは能力が不足するケースが多々あります。

プロが最初に確認する暖房が弱い家の特徴5選(原因×対策)

私たち専門業者が現場で暖房の効きが悪いというご相談を受けた際、まず確認するポイントがあります。ここでは、プロの視点から見た「暖房が弱い家に共通する5つの特徴」と、それぞれの具体的な対策をご紹介します。

特徴1:窓やドアからの隙間風・冷気侵入が大きい

住宅における熱損失の中で、窓からの熱損失は全体の50%以上を占めるといわれています。特に築年数が経過した住宅に多いアルミサッシやシングルガラスの窓は断熱性能が低く、冷気が室内に侵入しやすい構造になっています。また、窓枠やドアの隙間から入り込む冷たい空気も、暖房効率を大きく下げる原因となります。

▼対策内容

窓の断熱対策としては、断熱フィルムの貼り付けが手軽で効果的です。また、カーテンを床まで届く長さに変更したり、厚手の遮熱カーテンに取り替えたりすることで、窓からの冷気侵入を軽減できます。窓枠やドアの隙間には気密テープを貼ることで、目に見えない隙間風を防ぐことができます。より本格的な対策としては、内窓(二重窓)の追加設置が非常に効果的で、断熱性能を大幅に向上させることが可能です。

特徴2:エアコンの風向や風量設定が適正でない

暖房運転時の風向設定を「下向き」にしている方が多くいらっしゃいますが、実は暖房時に風向を下向きにすると効率が悪くなることをご存知でしょうか。暖かい空気は軽いため自然と上昇する性質があり、下向きに吹き出しても床面まで届きにくいのです。また、風量を「弱」に設定したり、省エネモードで運転し続けたりすると、十分な暖房能力を発揮できません。

▼対策内容

暖房時の風向は、水平から上向きに設定するのが効果的です。上向きに吹き出された暖気が天井付近を伝って部屋全体に広がり、壁面に沿って下降することで室内をムラなく暖めることができます。風量は**「自動」または「強」**に設定し、サーキュレーターを併用して空気を循環させることで、さらに暖房効率を高めることができます。

特徴3:フィルターや熱交換器の汚れで能力低下

エアコンのフィルターにホコリが溜まっていると、空気の流れが悪くなり暖房能力が大幅に低下します。フィルター清掃を怠ると、消費電力が25%以上増加するというデータもあり、暖房の効きが悪くなるだけでなく電気代も高騰します。また、エアコン内部の熱交換器に汚れが蓄積している場合は、「風は出ているのに暖かくない」という症状が現れます。

▼対策内容

フィルター清掃は2週間から1ヶ月に1回を目安に行いましょう。掃除機でホコリを吸い取り、汚れがひどい場合は水洗いして十分に乾燥させてから取り付けます。内部の熱交換器の汚れは自分では確認しにくいため、プロによる高圧分解洗浄を依頼することをおすすめします。特に長年清掃していないエアコンは、内部洗浄で暖房能力が劇的に回復することがあります。

特徴4:室外機まわりの環境が悪く、暖房能力を発揮できていない

室外機は外気から熱を取り込む重要な役割を担っているため、周囲の環境が暖房能力に大きく影響します。室外機の吸排気口が物で塞がれていたり、風通しが悪い場所に設置されていたりすると、十分な熱を取り込むことができません。また、冬場は室外機に霜が付着して**「霜取り運転」が頻繁に発生**し、その間は暖房が一時的に止まって冷たい風が出てしまいます。

▼対策内容

室外機の周囲には30cm以上のスペースを確保し、障害物を置かないようにしましょう。積雪地域では雪が室外機を覆わないよう対策を講じ、落ち葉や枯れ草が吸い込み口を塞いでいないか定期的に確認することも大切です。室外機カバーを使用している場合は、吸排気を妨げていないか見直しが必要です。設置場所自体に問題がある場合は、室外機の移設を検討することも選択肢の一つです。

特徴5:エアコン自体の能力不足・経年劣化

使用年数が10年を超えたエアコンは、内部部品の劣化によって暖房効率が大幅に低下していることがあります。購入当初と同じ設定でも暖まりにくくなるのは、経年劣化による能力低下が原因かもしれません。また、リフォームで部屋を広げたり、間仕切りを撤去したりしたにもかかわらず、エアコンを以前のまま使い続けているケースも能力不足の典型例です。

▼対策内容

まずは現在の部屋の広さや条件に対して、エアコンの能力が適切かどうか再計算してみましょう。能力不足が判明した場合は、高効率モデルへの買い替えを検討することをおすすめします。最新機種は省エネ性能が大幅に向上しているため、電気代の削減効果も期待できます。また、冷媒ガスが不足していると暖房能力が落ちるため、専門業者による点検でガス漏れがないか確認してもらうことも重要です。

暖房が弱い家は原因の特定が重要

エアコン暖房が弱く感じる原因は、隙間風や断熱性能の不足、エアコンの能力不足、設定ミスなど多岐にわたります。まずは費用をかけずにできる設定の見直しや簡易的な断熱対策から始め、それでも改善しない場合はエアコン自体の問題を疑ってみましょう。

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