エアコンを使用中に突然ブレーカーが落ちた経験はありませんか?。
真夏や真冬の大切な時期にエアコンが使えなくなるブレーカー落ちは、非常に困る問題です。特に近年の猛暑では、エアコンが止まることで熱中症などの健康リスクにもつながりかねません。
この記事では、エアコン使用時によくある電気トラブルの原因と、それぞれに対する効果的な対策について詳しく解説します。
原因1:契約アンペア数の超過
家庭で契約しているアンペア数を超える電力を使用すると、メインブレーカーが作動し、電気の供給が停止します。エアコンは消費電力が高い家電です。
契約アンペア数超過の計算
エアコンの消費電力は、冷房時で約6〜20アンペア、暖房時はさらに高くなることがあります。例えば30アンペア契約の家庭で、エアコン(15アンペア)、電子レンジ(15アンペア)、ドライヤー(12アンペア)を同時使用すると、合計42アンペアとなり契約を超過してしまいます。特に夏場や冬場は、エアコンの使用と他の家電の利用が重なりやすくなります。
アンペア数超過の見分け方と対処法
契約アンペア数の超過が原因の場合、複数の家電を同時使用した際にメインブレーカーが落ちる傾向があります。まず、使用中の家電製品を確認し、消費電力の合計を計算してみましょう。契約アンペア数は、分電盤のメインブレーカーに表示されています。一時的な対処として、使用する家電を分散させたり、不要な機器の電源を切ったりすることで、再度ブレーカーを上げることができます。
原因2:エアコン本体の故障や老朽化
エアコンの内部部品、特にコンプレッサーや制御基板が故障すると、異常に大きな電流が流れることがあります。室外機の基板に虫が侵入してショートを引き起こすケースも報告されています。このような場合、エアコンを起動した瞬間や運転中に特定のタイミングでブレーカーが落ちる傾向があります。また、異音や異臭を伴うこともあります。
故障が疑われる場合の対処法
エアコン単体でブレーカーが落ちる場合や、起動時に必ず落ちる場合は、機器の故障が疑われます。このような症状が見られたら、すぐにエアコンの使用を中止し、電源プラグを抜いてください。素人による修理は危険なため、必ず専門業者に点検を依頼しましょう。古いエアコンでは、修理費用が高額になることもあるため、買い替えも検討する必要があります。
原因3:漏電によるブレーカー作動
エアコンの漏電は、配線の被覆材の劣化、接続部の腐食、水濡れによる絶縁不良などが原因で発生します。特に室外機は屋外に設置されているため、雨水の侵入や配線の劣化が起こりやすい環境にあります。漏電は感電事故や火災の原因となる非常に危険な状態で、人命に関わる可能性もあるため、発見次第すぐに対処する必要があります。
漏電ブレーカー作動時の対応
漏電ブレーカーが作動した場合は、まず漏電箇所を特定する必要があります。分電盤で各回路のブレーカーを一つずつ確認し、エアコン回路で漏電ブレーカーが作動するかテストしてください。エアコンが原因と判明したら、すぐに使用を中止し、電源を遮断します。漏電の修理は必ず電気工事士などの有資格者に依頼し、自分で修理しようとしてはいけません。
原因4:ブレーカー自体の故障
ブレーカー自体が故障している場合、正常な使用状況でも頻繁に落ちたり、逆に過電流が流れても作動しなかったりすることがあります。他の回路では問題が起こらないのに、特定の回路だけが落ちる場合や、ブレーカーを上げてもすぐに落ちてしまう場合は、ブレーカーの故障が疑われます。また、ブレーカーから異音や異臭がする場合も注意が必要です。
ブレーカー交換の必要性と注意点
ブレーカーの故障が疑われる場合は、電気工事士による点検と交換が必要です。ブレーカーは安全装置として重要な役割を果たしているため、故障したまま使用することは非常に危険です。分電盤内の工事は必ず有資格者が行う必要があり、一般の方が自分で交換することはできません。また、古い分電盤では、現在の安全基準に適合していない場合もあるため、総合的な点検を受けることをおすすめします。
対策1:契約アンペア数の見直し
エアコンや他の家電製品を同時に使用することが多い場合、契約アンペア数を見直すことで、ブレーカー落ちのリスクを減らせます。
適切な契約アンペア数の計算方法
家庭で使用する主要な家電製品の消費電力を合計し、同時使用する可能性のある最大値に20〜30%の余裕を加えた数値が、適切な契約アンペア数の目安となります。エアコン2台、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、照明などを考慮すると、4人家族では50〜60アンペア程度が推奨されることが多いです。ただし、オール電化住宅や大型のエアコンを使用する場合は、さらに大きな容量が必要になります。
対策2:エアコン専用回路の設置
エアコン専用の回路を設置することで、他の家電製品と電力を共有せず、ブレーカー落ちのリスクを軽減できます。
専用回路設置のメリット
エアコン専用回路を設置することで、他の家電製品の影響を受けずに安定した電力供給が可能になります。また、エアコンの大きな起動電流による他の機器への影響も防げます。特に大型のエアコンや複数台のエアコンを使用する場合は、専用回路の設置が効果的です。さらに、万が一エアコンに問題が発生した場合も、他の回路への影響を最小限に抑えることができます。
専用回路工事の内容と費用
エアコン専用回路の設置には、分電盤からエアコン設置場所までの専用配線工事が必要です。工事内容は建物の構造や距離によって異なりますが、一般的には3〜10万円程度の費用がかかります。工事は電気工事士の資格を持つ専門業者に依頼する必要があり、建物の構造や既存の配線状況によっては、大掛かりな工事になることもあります。事前に複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
対策3:定期的な点検とメンテナンス
エアコンの内部や配線の劣化を防ぐため、定期的な点検とメンテナンスを行いましょう。トラブルを未然に防ぐことができます。
自分でできる点検項目
日常的にできる点検として、エアコンの運転音の変化、振動の有無、異臭の発生、電源コードやプラグの状態確認があります。また、室外機周辺の清掃や、フィルターの定期的な掃除も重要です。コンセント周りのホコリの除去や、配線に損傷がないかの目視確認も定期的に行いましょう。これらの簡単な点検により、早期に異常を発見できる可能性があります。
専門業者による定期点検の重要性
年に1回程度は、専門業者による総合的な点検を受けることをおすすめします。内部の配線状況、絶縁抵抗の測定、各部品の動作確認など、素人では判断できない箇所まで詳しく点検してもらえます。また、長期使用による部品の劣化状況も把握でき、故障の予兆を早期に発見することができます。定期点検により、突然の故障やブレーカー落ちを防ぎ、エアコンの寿命を延ばすことも可能です。
対策4:漏電対策の徹底
エアコンの設置場所や配線が水に濡れないように注意し、適切な漏電対策を行うことで、安全性を大幅に向上させることができます。
漏電防止のための設置環境整備
エアコンの室外機は雨水がかかりにくい場所に設置し、配線部分には適切な防水処理を施すことが重要です。また、アース線の接続を確実に行い、漏電時の安全確保を図りましょう。コンセント周りは定期的に清掃し、ホコリや湿気の蓄積を防ぎます。特に湿度の高い場所や水回り近くに設置されているエアコンでは、より注意深い管理が必要です。
漏電検知システムの活用
最新の分電盤には高感度の漏電ブレーカーが設置されており、わずかな漏電でも検知して安全を確保できます。古い住宅では漏電ブレーカーが設置されていない場合もあるため、電気設備の更新を検討することも重要です。また、エアコン専用の漏電保護プラグなどの安全装置を活用することで、さらに安全性を高めることができます。定期的な漏電テストも忘れずに実施しましょう。
エアコン使用時のブレーカー落ちを防ぐために
エアコン使用時にブレーカーが落ちる原因は様々ですが、適切な対策を講じることで防ぐことができます。契約アンペア数の見直しや専用回路の設置、定期的な点検とメンテナンス、漏電対策を行い、安全で快適な生活を送りましょう。
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