エアコンの設置位置は、見た目や設置のしやすさだけで決めていませんか。
実は、エアコンの配置場所は冷暖房効率や電気代に大きな影響を与える重要な要素です。同じ性能のエアコンでも、設置位置により効果が大幅に変わることがあります。
正しい設置位置を選ぶことで、部屋全体を効率よく冷暖房でき、電気代の節約にもつながります。
今回は、冷暖房効率を最大化するエアコンの最適な設置位置について解説します。
1. エアコン設置位置で冷暖房効率は大きく変わる
エアコンの設置位置は、室内の温度分布や空気の流れに直接影響します。部屋の形状や大きさに対して不適切な位置にエアコンを設置すると、冷暖房効率が大幅に低下します。例えば、L字型の部屋の角に設置した場合、反対側まで空気が届かず、温度ムラが生じやすくなります。設置位置の選択ミスにより、本来の能力の50〜70%しか発揮できないケースもあります。
不適切な設置位置では、設定温度に到達するまで時間がかかり、エアコンが長時間フル稼働することになります。これにより電気代が増加するだけでなく、エアコン自体の寿命も短くなる可能性があります。特に問題となるのは、エアコンの風が直接人に当たる位置に設置した場合で、冷房時は体が冷えすぎて体調を崩しやすくなります。
2. 冷房の場合:高い位置+部屋の長辺側が基本
冷房時のエアコン設置では、冷気の性質を理解することが重要です。冷たい空気は重いため自然に下降する性質があり、この特性を活かした配置により効率的な冷房が可能になります。
冷気は温かい空気より重いため、自然に下に向かって流れます。そのため、エアコンを天井近くの高い位置に設置することで、冷気が部屋全体に効率よく広がります。天井から30cm以上離し、左右にも十分な空間を確保することで、冷気の流れが妨げられません。
長方形の部屋では、長辺側の壁にエアコンを設置することで、冷気を部屋の奥まで効率よく届けることができます。短辺側に設置すると、冷気が部屋の片側に偏り、反対側まで十分に届かない可能性があります。
3. 暖房の場合:やや低めが理想(床付近を暖める)
暖房時は冷房とは逆の空気の性質を考慮する必要があります。温かい空気は軽いため上昇しやすく、足元が冷えやすい傾向があります。そのため、暖房効率を高めるには、冷房時よりもやや低めの位置に設置し、床付近を重点的に暖めることが効果的です。
暖房運転時、温かい空気は自然に上昇して天井付近に溜まりやすくなります。床から1.8〜2.2m程度の高さに設置し、温風を床に向けて送ることで、足元から効率よく暖めることができます。
暖房時の効率をさらに高めるには、サーキュレーターとの併用が効果的です。天井付近に溜まった暖気をサーキュレーターで撹拌することで、部屋全体の温度を均一にできます。この組み合わせにより、暖房効率が20〜30%向上するケースもあります。
4. 室外機の設置場所も重要
エアコンの効率は室内機だけでなく、室外機の設置環境にも大きく左右されます。室外機は直射日光を避けた風通しの良い場所に設置することが基本です。直射日光が当たると室外機本体の温度が上昇し、冷房効率が大幅に低下します。建物の北側や東側など、午後の強い日差しが当たらない場所が理想的です。
室外機周辺に十分な空間がないと、排出された熱気が滞留し、再び吸い込まれてしまう「ショートサーキット」という現象が発生します。これにより冷房効率が著しく低下し、電気代の増加や故障の原因となります。室外機の前面に60cm以上、背面と側面に30cm以上の空間を確保することが推奨されています。
5. 家具・カーテンとの位置関係に注意
エアコンの設置位置を決める際は、既存の家具やカーテンとの位置関係も重要な要素です。エアコンの吹き出し口前にカーテンや家具があると、冷暖房された空気の流れが遮られ、効率が大幅に低下します。特にカーテンは吹き出し口から1m以上離すか、エアコンの風が直接当たらない位置に調整することが重要です。
エアコンを効率よく動作させるには、十分な設置スペースの確保が不可欠です。天井からは30cm以上、左右からは60cm以上の空間を空けることで、適切な吸込みと吹き出しが可能になります。また、エアコンの点検やメンテナンスを考慮して、手の届く範囲に設置することも重要です。
6. やってはいけない配置例
窓の真上にエアコンを設置すると、窓からの熱の影響を直接受けやすくなります。特に南向きや西向きの窓では、日中の強い日差しによりエアコン本体が過熱し、効率が大幅に低下します。直射日光が長時間当たる壁面への設置も同様に問題があります。
エアコンの風が直接ベッドやソファに当たる位置への設置は、健康面で大きな問題があります。冷房時は体が冷えすぎて風邪を引きやすくなり、暖房時は乾燥や不快感の原因となります。設置位置の選択段階で、生活スペースとの位置関係を十分に検討し、直風が当たらない配置を選ぶことが重要です。
7. 迷ったらプロに相談
複雑な間取りや特殊な条件がある場合は、専門業者への相談が最も確実な方法です。エアコンの設置位置は、一度決めると簡単には変更できません。配管工事や電気工事を伴う移設は高額な費用がかかるため、最初の設置位置選択が重要です。
専門業者は現地調査により、部屋の形状、窓の位置、家具の配置、生活パターンなどを総合的に判断して最適な設置位置を提案します。吹き抜けのあるリビング、L字型の部屋、天井の低い部屋など、特殊な間取りでは一般的なセオリーが当てはまらない場合があります。
快適さと省エネを両立する設置を意識しよう
適切な位置に設置することで、冷暖房効率が上がり、電気代も抑えられます。見た目やスペースの都合だけでなく、空気の流れや外気の影響を考えた配置を心がけましょう。冷房時は高い位置で長辺側、暖房時はやや低めの位置が基本となります。
室外機の設置環境や家具との位置関係も効率に大きく影響するため、総合的な検討が必要です。避けるべき配置例を参考に、健康面にも配慮した設置を行いましょう。
複雑な条件がある場合は、専門業者への相談し正しいエアコン設置を行いましょう。
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