企業が必ず行うべき業務用空調メンテナンス計画

冬場はエアコン暖房がフル稼働する季節であり、同時に故障が多発する時期でもあります。業務用エアコンが突然故障すると、業務に大きな支障をきたし修理費用も高額になりがちです。本記事では、冬のエアコン故障を未然に防ぐためのメンテナンス計画とチェックポイントを解説します。

冬にエアコン故障が多発する理由とは?

冬の暖房運転で負荷が高まる原因

エアコンの暖房は「ヒートポンプ」技術で外気から熱を取り込む仕組みのため、外気温が低くなるほど負荷が大きくなります。特に氷点下では「霜取り運転」が頻繁に発生し、コンプレッサーや熱交換器への負担が増加します。

実は、業務用エアコンは冷房よりも暖房のほうが故障しやすい傾向にあります。暖房運転時のほうが消費電力が大きく、各部品にかかる負荷が高くなるためです。

企業・オフィス特有の故障リスク

業務用エアコンには家庭用とは異なる故障リスクがあります。営業時間中の長時間連続運転により部品の摩耗が早まるほか、室外機周囲の環境(風通しの悪さ、落ち葉や積雪)も故障原因になります。飲食店ではフィルターの油汚れが熱交換器の目詰まりを引き起こすケースも少なくありません。

冬場のエアコン故障を未然に防ぐ「企業向けメンテナンス計画」

年間スケジュールで管理する空調メンテナンスの基本

業務用エアコンのメンテナンスは、春と秋の年2回、定期点検を実施するのが基本です。メンテナンスを冬だけに集中させると、繁忙期で業者の予約が取りにくくなるだけでなく、不具合が進行している可能性もあります。

業務用エアコンの自主点検ポイント

週次点検としては、室外機周囲の障害物確認と異音・異臭のチェックを行います。月次点検ではフィルター清掃と温度ムラの確認が重要です。

特にフィルター清掃は最も重要な自主点検項目といえます。オフィスであれば2週間から1ヶ月に1回、飲食店であれば1週間に1回程度の清掃を推奨します。

冬前に必ず実施すべき事前チェック

専門業者による冬前点検では、まず冷媒ガスの漏れや圧力のチェックが必須です。ガス漏れがあるとコンプレッサーに過大な負荷がかかります。次に熱交換器の汚れも確認が必要で、汚れの蓄積は熱効率低下と故障の原因になります。さらにドレン配管の詰まりや送風ファンの汚れ室内機やリモコンのエラー表示なども見落としがちなチェックポイントです。

暖房効率を上げると故障リスクも下がる!効果的な運用方法

設定温度・風量・風向の最適化

設定温度を必要以上に高くすると、故障リスクと電気代が増加します。推奨は20℃から22℃程度です。風量・風向は自動運転モードを活用すると、負荷が平準化されてエアコンへの負担が軽減されます。

暖房立ち上げ時の電力負荷と対策

最も故障しやすいのは朝一番の立ち上げ時です。冷え切った室内を一気に暖めるとコンプレッサーに大きな負担がかかります。予熱タイマーで出社30分前から運転開始するのが効果的です。

複数台のエアコンがある場合は、5分から10分間隔で段階的に起動することで電力負荷のピークを分散できます。

オフィスレイアウトと気流改善

エアコンの吹き出し口前に棚やパーテーションがあると、空気循環が妨げられてエアコンが過剰に稼働します。サーキュレーターを併用して暖気を循環させることで、設定温度に早く到達しエアコンの負荷を軽減できます。

企業が知っておくべき業務用エアコンの予兆サイン

故障前に必ず現れる代表的な症状

最も分かりやすい予兆は「温まりが遅い」という症状で、冷媒ガス不足や熱交換器の汚れが原因として考えられます。また、リモコンや室内機に「E」で始まるエラーコードが表示される場合は、すでに何らかの異常が発生しているサインです。室外機の過度な霜付きや異音、大きな振動も故障の前兆といえます。さらに、暖房運転なのに冷たい風が出る場合は四方弁やコンプレッサーの異常が疑われ、早急な点検が必要です。

放置すると重大故障につながるケース

予兆を放置すると、コンプレッサーの焼き付きなど高額修理が必要な故障に発展します。コンプレッサー故障は修理費用が非常に高く、本体交換が必要になることもあります。予兆に気づいたら早めに専門業者へ相談することが重要です。

プロによる点検・クリーニングのメリットと依頼タイミング

専門業者に依頼すべき理由

業務用エアコンのメンテナンスには高所作業や機器の分解が伴うため、専門知識を持った業者への依頼が安全面でも重要です。熱交換器の分解洗浄や冷媒ガスの充填は資格を持った技術者でなければ適切に行えません。冬前の10月から11月は繁忙期となるため、早めの予約が必要です。

企業が確認すべきメンテナンス項目

専門業者による定期点検では、冷媒量のチェックとして適正量の充填と漏れの確認を行います。ファン・モーターの点検では異音や振動、回転数低下がないかを調べます。熱交換器の洗浄は暖房効率を維持するために欠かせない作業で、特に飲食店など油汚れが多い環境では必須です。また、電装系の劣化チェックとして配線の緩みや端子の腐食、基板の状態なども確認してもらいましょう。

修理と入れ替えの判断基準

業務用エアコンの耐用年数は10年から15年程度です。これを超えて使用している機器は入れ替えを検討する時期といえます。判断の際は修理費用だけでなく電気代も含めた総合コストで考えることが重要です。最新機種への更新で電気代が大幅に削減できるケースもあります。

冬のエアコン故障は企業の損失につながる

冬場のエアコン故障は、業務の中断や高額な緊急修理費用など、企業にとって大きな損失をもたらします。計画的なメンテナンスと適切な運用でリスクを大幅に低減できます。

年間を通じた定期点検、日常的な自主点検の習慣化、予兆サインへの早期対応が安定した空調稼働の鍵です。冬前の点検は早めのスケジュール確保をおすすめします。お困りの際は、ぜひ専門業者にご相談ください。

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